BMSの作り方

BMSが何なのかはわかった!けど作るには何をしたらいいんだろう?という人向けに、BMSがどんな感じで作られているのかをざっくり解説していきます。

あくまでざっくりなので、具体的にどんなソフトを使ってどんな操作をするかまでは書いてません。

そのへん詳しく知りたいのであれば、下記のページあたりが参考になりますよ。
BMSの作り方part1(作曲編) | ぷるれこ
BMS製作に興味がある人のためのBMS製作の解説 | なかいあんこう
HOW TO MAKE-前編- | BMSをたくさん作るぜ'20

1:曲を作ろう

まずは曲がないと何も始まらないので曲を作ります。
作らなくても他の人が作ったMIDIデータを使っても良いですが、その場合はMIDIデータを作った人にちゃんと許可を取りましょうね。

曲の長さは2分前後くらいが一般的です。まぁそんな厳密でなくても好きな長さで構いません。

あんまりゲートタイムやベロシティを細かく設定しすぎたりエフェクトをかけすぎたりすると後で苦労するので、程々にしておきましょう。

2:音を切ろう

曲ができたら、キーを叩いた時に鳴らす音(キー音)とそうでない音(BGM)に分けて、キー音を1音ずつ個別の音声ファイルに書き出します。このキー音を作る作業を「音切り」といいます。

キー音は最大で1295個まで使えますが、当然キー音の数が多くなるほど容量も大きくなるし、音数の多い曲だと案外すぐ1000個超えちゃったりするので、なるべく少なく抑えたいところです。同じキー音を何度も使い回せるように、曲作りの段階から意識できると良いですね。あんまりベロシティとか細かく設定しすぎないっていうのはそのためです。

音を切り終わったらキー音とBGMをBMSファイルに定義し元の曲になるように配置していくという地獄の作業が待っていますが、Mid2BMSというツールを使うと音切りから配置まで自動でやってくれます。神。私はこれを使ってます。

Mid2BMS以外にも音切りを補助してくれるツールは色々あるので、あれこれ試して自分に合ったものを探してみても良いと思います。

3:譜面を作ろう

音切りが終わったらいよいよ譜面作りです。先ほど作ったキー音を並べて譜面を作っていきます。譜面を作るBMSエディタにもこれまた色々あるので、お好みのものを使いましょう。

どういった譜面が良い譜面なのかは、個人の好みもあるので一概には言えませんが、とりあえず「低い音は左、高い音は右に置く」「隣接したキーを同時に押すような配置はなるべく避ける」あたりを意識すると無難な譜面が作れます。

曲名・ジャンル名や作者名の他、難易度表記となるPLAYLEVELやゲージの上がりやすさにあたるTOTALといったパラメータも、忘れずに設定しておきましょう。

譜面ができたら誰かにテストプレイしてもらうと、より完成度を高められます。特にBMSを作り始めて間もない頃や、自分が得意ではない難易度の譜面を作ったときなどは、なるべくテストプレイをお願いしましょう。
ちなみに私は☆5以下くらいの低難易度が得意です(というかいつまで経っても腕が上がらない万年BEGINNER)。低難易度譜面のテストプレイの依頼はお気軽にどうぞ。

4:絵や動画を用意しよう

プレイ中に表示されるBGIやBGAは必須ではないですが、やはりあったほうが嬉しいですね。

BGIの場合は1枚絵を用意すればそれで完了です。曲名とかロゴなんかも入れておくと良いかもしれません。

BGAは大きく分けて「動画BGA」と「連番画像BGA」の2種類があります。
動画BGAはその名の通り、曲に合わせて作った動画をBGAとして流します。
連番画像BGAはどちらかというとBGIに近く、静止画を何枚も用意し、BMSファイルにそれを切り替える命令を書いて、パラパラ漫画のような映像を作り出します。

映像制作はBMS制作以上に修羅の道です。自分で作るならそれなりの覚悟と時間の余裕を持って作りましょう。
BGAを人に頼むときは、大体3ヶ月以上前にお願いしましょうね。

5:公開しよう

BMSが完成したら公開して、たくさんの人に遊んでもらいましょう。ただしイベントに出展できるBMSは「過去にBMS作品として公開していないこと」という条件があることが多いので、気を付けてくださいね。

まずは音声データや譜面データ一式が入ったフォルダをzipに圧縮しておきます。

圧縮ファイルができたら、これを他人がダウンロードできるところにアップロードします。GoogleドライブやOneDrive、自分が所有しているWebサーバなどに置くのが一般的です。Googleドライブなどのサービスを使うときは、URLを知っている人がダウンロードできるような設定にしておきましょう。

アップロードできたら、Twitterや動画投稿サイトなどで告知しましょう。イベントに出展する場合は、イベントの規定に従って登録しましょう。
イベントに出展しない場合は、pupulyに登録しておくとレビューがもらえたりしますよ。


こんな感じでBMSは作られています。ざっくりすぎてよくわからなかったかもしれませんが、作ってみると案外どうにかなりますよ!

Tweet